経済成長が止まったから日本の人口が減るのか?

2004年、日本の人口は一億二千万人でピークを迎え、その後は人口減少へとむかう、始めて迎える人口減少社会に対する漠然とした不安もあります。

明治維新と戦後の経済成長、これで人口が爆発的に増えて行った経緯が、このグラフで表されていますね。
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人口減少は日本を衰退させ、いずれ破滅へと向かうのでしょうか。

「人口が減るのは人工容量の壁に突き当たったため」ですから、逆に「人口が減っていくと、人口容量に余裕が生まれる」ことになり、「余裕が出てくると、人口は再び増加する」という仮説がなりたちます。

動物の世界では、一定の空間の中の個体数は増えすぎることなく、ある数で抑えられるような現象があるようです。この個体数の上限をキャリング・キャパシティというそうです。

人間も動物ですので、この本では人間のキャリング・キャパシティーを人口容量といっています。明治維新や高度経済成長のような事象により、日本人の人口容量は飛躍的に上昇したものの、いよいよその上限に差し掛かった、ということですね。

ということは、人口減少は必然であり、そのごいずれ増加していくのであれば、それほど悲観することでもない、ということになります。

  1. 人口は生活資料(人間が生きて行くために必要な食料や衣料などの生活物資)が増加するところでは、常に増加する。逆に生活資料によって必ず制約される。
  2. 人口は幾何級数的(ねずみ算的)に増加し、生活資料は算術級数的(直線的)に増加するから、人口は常に生活資料の水準を超えて増加する。その結果、人口と生活資料の間には、必然的に不均衡が発生する。
  3. 不均衡が発生すると、人口集団には是正しようとする力が働く。人口に対してはその増加を抑えようとする「能動的抑制(主として窮乏と罪悪)」や「予防的抑制(主として結婚延期による出生の抑制)」が、また生活資料に対してはその水準を高めようとする「人為的努力(耕地拡大や収穫拡大など)」が、それぞれ発生する。
  4. 人為的努力によって改めてもたらされる、新たな均衡状態は、人口、生活資料とも以前より高い水準で実現される。

少子化という社会現象は自然の摂理なのかもしれません。

この記事を書いた人

勝野弘志Twitter:@victoryfield
顧問先の契約継続率が100%、事業計画作成支援で関与先の約8割が黒字決算という名古屋の会計事務所所長。

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