バイトが冷蔵庫に入って写真撮影して炎上・・・

飲食店のアルバイト社員がおふざけでお店の冷蔵庫に入り込み、それを写真撮影してネット投稿。瞬く間に拡散し、一時的には投稿者はアクセスアップで人気者になるものの、あとで発覚して解雇。

店舗側は個人に損害賠償請求も検討、それどころか店舗閉鎖を余儀なくされるところもあり、大変な社会問題になっていますね。

ネットの社会の怖いところは、時効がないというところです。つまり、投稿された写真は、一度拡散されてしまえばすべて削除することは不可能に近く、未来永劫残ってしまうことなのですね。

その想像力がないのか、若気の至りなのか、あるいはお店に対する不満があるのか。

よく理解はできませんが、悪ふざけ投稿をする若者に対する世間の見方はとても厳しいです。一度の過ちで人生を棒に振ってしまうかもしれない、それは本当に不幸です。

社員に不正を起こさせないためのダブルチェックシステム

たとえば会社の会計においては、社員の不正や間違いを防ぐためのダブルチェックは重要な考え方です。いや、会計のみならず、会社のあらゆる業務において、ダブルチェックは必要です。

ダブルチェックとは、たとえば、

    • 入出金管理において、現金を扱う人と記帳する人を分ける
    • 現金有高と伝票・帳簿をチェックする
    • 購買手続は正規の購入依頼伝票を作成し、承認を得て購買部門が手配する
    • 売掛金の管理は営業と本部経理とで二重に行う

というような管理の手法です。

これは、一つの業務を一人ですべてできるようになっていてはならない、ということが基本です。

このようなダブルチェックは、ともすると、間違いの発見や予防をすることがその目的である、と思われることが多いでしょう。あるいは、社員が不正を働くことによって会社に損害を与えないためのもの、と考えるのが主流です。

しかし本当の目的は、「社員に罪を作らせない」システム、ということになります。

人の心は弱いもの、縁に触れて善にも悪にもなる

どんなに立派な、どんなに誠実な人であっても、人の心は弱いものです。

ふとした過ち、ちょっとした出来心、そういったもので魔が差して、つい不正を働き、結果として会社に多大な損害を与える例はこれまでたくさんあります。あんなまじめな人がそんな悪いことを・・・という事例はいつの世の中でもあります。

ダブルチェックを徹底し、一つの業務を複数の人や部署で確認をしながら行うことにより、社員が罪を作らないようにしながら緊張感を持った職場にするということ。これが本来の目的なのです。

これを一つの例外も認めることなく、管理者が率先して徹底することが重要で、これにより公明正大なガラス張りの経営が可能となるわけです。 

そのとき社長がとった行動とは?

ラーメンの全国チェーン店を展開する、アルバイト1万人を採用する会社の社長は、悪ふざけ投稿をしたアルバイト社員を解雇し、その後、全従業員にメッセージを出したそうです。

「一人の不幸な従業員を生み出したことをお詫びいたします」

アルバイトという存在を単なる「歯車」として考えていたとしたら、この発想は出てこなかったと思います。

会社と従業員、使用者と労働者(労使関係)、これを対立する関係だと考えている以上は、いくらアルバイトの行動を監視し規制を強化しようとも、バイトテロはいつまでたってもなくならないのかもしれません。

 

この記事を書いた人

勝野弘志Twitter:@victoryfield
顧問先の契約継続率が100%、事業計画作成支援で関与先の約8割が黒字決算という名古屋の会計事務所所長。

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